学生アルバイト家庭教師とプロの家庭教師の違い
学生アルバイト家庭教師とプロの家庭教師の違い
家庭教師には、学生アルバイト家庭教師とプロ家庭教師がいます。「プロ」という言葉を聞くと「プロを選ぶほうが良いのでは?」と考えてしまいがちですが、一概にそうとは言えません。お子さんの学力、家庭教師を依頼することの目的をはっきりしてから、選ぶのが良いでしょう。
学生アルバイト家庭教師は「生徒との距離が近い」というメリットがあります。大学生の場合には18歳〜22歳くらいの人が多いので、子どもの年齢とは6歳〜12歳程度の開きしかありません。そのため、子どもにとって親しみやすいことや、子どもが憧れる「高校生活」「大学生活」とはどんなものかを、具体的に見せることができるというのが、メリットになります。お子さんの場合、何か悩みがある場合には、学習成績が落ちてしまうことがあるのですが「お兄さん、お姉さん」に相談する感覚で、家庭教師に悩みを打ち明けることが、学習能力の回復、改善につながることもあります。また学生アルバイト講師の時給は安いため、経済面でも助かります。
一方で、学生が本業のアルバイト教師は、本業の都合などで家庭教師を続けてもらうことが難しい場合もあります。本業の都合で、家庭教師としての授業時間が不安定になったり、家庭教師の学力ややる気によって、授業内容・質が左右されるという可能性もあります。また、学生アルバイトの中には「学生の気分」「遊びの延長のような気持ち」のままで、バイトを行ってしまう人がおり、態度が悪かったり、お子さんとの「なれあい」が生じて、学習が進まなくなるケースもありますので、学習の進み具合を見極めていく必要があるでしょう。
プロ家庭教師のメリットは「指導力が高く、受験情報に精通している」ということがあります。子どもの個性に合わせた指導法を心得ていますし、プロ意識というものがありますので、一身上の都合で授業を休んだりするというケースも、アルバイト教師に比べて、少ないでしょう。受験のことなどで、心配な点があれば、子どもだけではなく、親も安心して相談に乗ってもらえるという面もあります。また、不登校や、病気による著しい学力の遅れがあるといった場合は、児童心理学などに精通したプロ家庭教師を依頼するのも良い方法です。
ただ「プロ」の基準があいまいで、免許制でもないために「プロ」という言葉に踊らされず、実際に何人の生徒を指導し、どのくらいの合格実績を上げたのかを、きちんとチェックする必要があります。授業料は高額になる傾向があります。
これらのメリット、デメリットを踏まえて、学生アルバイト家庭教師に依頼するのか、プロ家庭教師を依頼するのか、考えると良いでしょう。どちらかというと、プロ家庭教師には「受験勉強」「ハイレベルな問題をどんどん解いて、学力を伸ばすための授業」を依頼するのが向いているといえます。一方で、アルバイト教師は「学校の授業についていくための、補習授業を行って欲しい」という場合に、依頼するのが向いているでしょう。