家庭教師と自宅学習教材の違い
家庭教師と自宅学習教材の違い
通信講座をはじめとする自宅学習教材は「自分の力で学習を進めて、添削指導などを受ける」という形のものです。自宅学習教材で効果を上げる子どももいますし、家庭教師や塾の費用よりも安く、学習することができるのが自宅学習教材です。書店で問題集を購入して、自力で学習を進めるということも考えられますね。ただ、学習方法は「一度決めたら、受験まで一つの方法で続けなければならない」ということはありませんので、お子さんの学習の進捗状況を見ながら、他の方法に切り替える時期を見るといいでしょう。
自宅学習教材のデメリットとして考えられるのは「勉強がわからなかった場合に、疑問の解決に時間がかかる」ということです。家庭教師や塾などで学ぶ場合には、わからないことがあれば、その場で解決することができますが、自宅学習教材ではそうはいきません。また、通信添削でアドバイスなどを受け取ることができる場合も、ややタイムラグがありますので、お子さんの「知りたい、学びたい!!」という気持ちが冷めてしまう可能性はあります。また、自宅学習教材を使っていると、勉強をサボってしまった場合でも、叱ってくれる人がいません。そのために、学習が遅れがちになっても、そのまま先延ばしになっていく可能性があります。
自宅学習教材のメリットとしては、受講料が安いことです。経済状態が厳しいといった事情で、家庭教師や学習塾が利用できない場合でも、自宅学習教材なら子どものために用意できるというご家庭もあるでしょう。また、学習意欲の高い子どもの場合は、ハイレベルの通信講座を利用すれば、どんどん難しい問題に挑戦できるというメリットもあります。
また、インフルエンザの流行などで、学校や塾の授業が止まってしまった場合や、人ごみに出かけることのデメリットが大きい場合でも、自宅での学習をするクセがついている子どもは、積極的に学習を続けていけるでしょう。最近は、インターネットを利用した塾の授業なども行われており、「自宅を学習の場にする」という考えが広がっているのです。自宅の環境を「勉強がしやすいように整えてあげる」ことの、親御さんの努力が必要かもしれません。
家庭教師のもとで学ぶ場合と共通するかもしれませんが、自宅学習教材にも「時間の融通が利く」というメリットはあります。ただ「時間の融通」について考えるお子さんは、習い事や部活などをしているために、忙しい場合が多いのです。その分、学習を効率よく進める必要がありますので「わからないことは、すぐに解決できる方法」を見つけておくことが大事です。家庭教師を頼むことで、その点は解決できるのですが、「経済的な事情でそれができない」という場合には、通信添削の質問制度をフル活用するとか、ご兄弟に勉強の相談に乗ってもらう、部活や習い事に余裕がある時期だけ、誰かに学習を見てもらう、といった方法も考える必要が出てくるでしょう。