家庭教師がいいか塾がいいか
家庭教師がいいか塾がいいか
家庭教師を頼むか、塾で学習させるのが良いか。これには「向き、不向き」がありますので、お子さんにとって良い方法を選ぶことが大事です。お子さんの性格や、生活の状況をよくわかっているのは親御さんですので、よく見極めましょう。お子さんが「友達と一緒の塾がいい」「塾より家庭教師がいい」と訴えた場合にも、一概に否定するのはどうかと思いますが、全てお子さんの言う通りにして、結果的に学習効果が上がらなければ意味がありませんので、親御さんは冷静になってください。
家庭教師のもとでの学習が向いているお子さんは「部活や習い事があって、学習塾へ通学することが難しい」「親の送迎が必要な地域に住んでいる」といった場合です。お子さんが体力的に疲れてしまっては、学習効果も上がりませんし、親御さんも送迎を繰り返すうちに「私がこんなに頑張っているんだから、あなたはしっかり勉強して!!」という態度に、ならないとも限りません。そのような部分で疲弊するくらいならば、家庭教師を依頼するほうが良いでしょう。また、学習塾の授業では「わからないことがそのままになってしまう」というケースがあります。積極的に質問できる性格のお子さんならば、解決ができるのでしょうけれど、それができないお子さんには、家庭教師によるフォローが必要でしょう。
そして、学習塾に通うことのデメリットとして「友達がいるから学習塾に行っている(勉強は二の次)」という状態になることが、挙げられます。もちろん、友達に誘われて塾に行き、頑張っているライバルの姿を目の当たりにして、学習意欲が増していくお子さんもいます。ただ、学習内容についていけないまま、友達との付き合いだけに終始するようになっているなら、学習塾へ通う意味を考え直し、家庭教師に切り替えるのが良いでしょう。
学習塾で学ぶことが向いているお子さんは「もともと学習意欲が高い子ども」と言えるでしょう。ライバルが頑張っているのを見ると燃えるタイプであるとか、学校の勉強だけでは物足りず、もっともっと難しい問題を解いてみたいという子どもです。家庭教師や、親が子どもに教えるといった学習では、家庭教師や親の能力にも限界があるかもしれませんので、このタイプの子どもの足を引っ張らないためにも、学習塾を選ぶのが良いでしょう。
仮に、どちらかを選択したとしても「現在、学習塾に通わせているけれど、家庭教師に切り替えようか?」「家庭教師よりも、学習塾のほうが合うのでは?」などの疑問が、そのうち出てくるかもしれません。家庭教師のもとで勉強をしているうちに、学習意欲が高まり「もっと高みを目指してみたい」と子どもが言い出したなら、それは思い切って学習塾への切り替えを考えるべきときです。逆に、学習塾に通わせはしたものの「学校の授業や塾の授業についていけない」「自宅で自分から勉強する習慣がつかない」という場合には、家庭教師への切り替えを考えるのが良いでしょう。